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イオンのマスク禁止令に思うこと、元接客業社員として

氷山の一角だよ、と思いました。

マスクを禁止としている接客業の現場は既に多々存在しています。

 

数年前まで接客業社員として勤めてきて

実際に感じたこと、体調面、

接客業を取り巻く環境など

昔を懐かしみながらお送りします。

 

イオンの「マスク着用NG」、事務職対象の子会社も 社外との打ち合わせも「接客」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

 

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マスク禁止令 発令の経緯

この度、イオンが炎上した何年も前の冬、

ある日突然、店長から告げられました。

 

本社からのお達しだったのか

所属エリア長独自のルールだったのか

当時の店長の思いつきだったのか

今となっては思い出せませんが…

 

制定に至った経緯としては

「接客時に表情が見えにくいからお客様にとってよくないだろう

「体調不良ということがお客様に伝わってよくないだろう

という、今回のイオンと同様の理由を挙げていたと思います。

実際に客からクレームがあったのか否かまでは覚えていませんが…

 

マスク禁止令の内容

・体調不良でもないのにマスクはするべからず

・ただし本当にやむを得ない場合は上長に申し出れば許してやろう

 

イオンの令とほぼ同じような内容でした。

 

マスク禁止令の実際

その年はスタッフ皆律儀に申請を出していたと思います。

店長も人間ですから、その申請をはねのけるということは一切していませんでした。

 

その翌年はなし崩しになり、

スタッフ皆好きなようにマスクをしていたような気がします。

※ただしこのあたりの記憶は定かではなく、自信はありません。

 

それにその当時の店長の顔を思い出そうとすると

満身創痍で疲れ切っていて、

マスクをしていた顔しか思い浮かばないんだな…?

 

体調面

そもそも私はマスク装着に対し

(自分の顔に対する)圧迫感・締め付け感が好きではなく、

予防の意味でのマスク装着は一切していない人間でした。

 

そうするとどうなるかというと

年2回は必ず風邪をひきました。

しかも声が出なくなるタイプの風邪です。

接客はおろか、電話にも出られない時期が

年2回、合計1週間ぐらいは発生していました。

 

長時間にわたりそうな接客は

死にそうな声で「たすけて~」と他のパートさんにお願いし、

電話にもでんわ、

ダメダメ社員でした(^^;

季節の変わり目の恒例行事として認知されておりました(笑)

その期間中は、現場にいるのに機能しない人員でした。

人件費の無駄~

 

接客業を退職した後、事務職に転職したのですが

対面対応する人間の数が急激に減り

以降は変な風邪をひくことがなくなりました。

 

不特定多数の人間と接する環境である限り

どれだけ気を配っていようとも、

必ず体調を崩します。

若い健康体であってもそうだったので

人によっては非常に過酷な環境だと思います。

 

イオンが炎上した理由

今でこそイオンが大炎上していますが

元弊社が当時そういう規則を作ったということが外部に漏れていたら

イオンの比にならないぐらい大炎上していたであろうと思います。

 

今現在でも炎上している様子は見られないので

元弊社の人間のネットリテラシー教育がしっかりしていたのか

それとも問題だとも気づいていなかったのか。

 

それがなぜ数年の時を経て

イオンだけが大炎上するに至ったかを考察すると

日頃の行いが悪かったんだろうな、に尽きます。

 

ny-bocchi-trip.hatenablog.com

 

接客業ブラック企業条件

・年末年始の休みは0!毎日営業していることに価値を置いている

・台風接近時も休みは0!毎日営業していることに価値を置いている

・早さが何よりの売り!早さのために内部の人間が犠牲となる

 

あくまでもこれらは

元接客業社員の私の個人的な考えではありますが

それらに加えて、今回のマスク禁止騒動で

「従業員を人間として扱っていない」姿勢が露呈してしまったため

叩かれているんだろうなと思います。

(いいぞもっとやれ)

 

ブラック企業の条件、オールコンプリート。

 

クレームに怯える接客業

以下、日本の接客業を取り巻く環境を考察します。

 

そのクレームに正当性があるか否かは関係なく、

客の言ったこと・やったことが全て正しい世の中でした。

ごねた客が最強でした。

(↑私が接客業に携わっていたのは昔のことなので過去形で表現していますが、今も特に変わりないのではないでしょうか)

 

キチガイな客は想像以上に毎日存在しているし

予想の斜め上、いやそれ以上の物言いが発生することも日常です。

 

そんな世の中だとどうなるかというと

実際にクレームがあったのかなかったのかも関係なく、

予防線的に先回りしてあれこれ考えすぎて

わけのわからないルールが誕生します。

今回のマスク禁止令がまさにそう。

 

過度な「かもしれない運転」です。

運転ならまだしも、たかがクレームで死ぬことはないんですが。

 

息苦しい世の中です。

 

海外の接客業の緩さ

接客業社員の時に行ったアメリカ旅行で

店員の態度に衝撃を受けたものです。

 

・必要以上にへこへこしない

・愛想がよくなくてもよい

・できないことはできないと普通に言ってもいいし謝らなくてもいい

・勤務中の私語は普通だし、座っていても怒られないし、スマホを触っていたり飲み物を飲んでいても問題ない

・それらを全く気にしない客

 

一観光客としてしか見ていませんし

実際に海外で接客業に携わる人の待遇も知る由もありませんが

日本で接客業をするのは馬鹿馬鹿しいなと感じました。

これがきっかけとなり、足を洗った次第です。

 

少なくとも日本での接客業の評価は著しく低いと元当事者は感じています。

 

海外の接客業において

何が一番いいかって

「それらを全く気にしない客」の存在です。

 

今の日本は窮屈です。

自分で自分の首を絞めています。

自分の不必要なクレームにより、

回りまわって自分も働きにくい社会としています。

例え接客業に従事していないとしても。

 

災害時における出社対応がその最もたる結果だと思っています。

ny-bocchi-trip.hatenablog.com

 

締め

イオンのマスク禁止令は

騒がれているほど厳格に一律禁止とまではならないのでは?と考えています。

現場の上長に人間の心があってほしいという願いも込めて。

 

会社によるとは思いますが、私の会社はなし崩しになりました。

 

 

接客業の方々が働きやすい日本になってほしいと切に願います。

 

 

***

 

接客から事務への転職体験記

ny-bocchi-trip.hatenablog.com