サンライズ出雲・瀬戸を使って
大阪から東京に行くつもりでした。
人生初めての夜行列車の旅。
こんな便利な移動手段があるんだよ
という楽しいレポートになるはずだったのに
遅延で浜松で新幹線に乗り換えとなりました。
そんな遅延と払い戻しと新幹線振替のレポートです。
サンライズとは
現在唯一定期運行されている夜行列車です。
出雲⇔東京を結ぶサンライズ出雲
高松⇔東京を結ぶサンライズ瀬戸
岡山駅で連結&切り離して運行されています。
ほぼ全ての座席が個室となっており
プライベートを保ちつつ
流れゆく車窓を眺めて非日常を味わいながら
寝て起きたら目的地に到着できる交通手段です。
安価な雑魚寝席「ノビノビ座席」も用意されています。
大阪発着について
夜通しの運転となりますが、
乗降車できるのはもちろん駅の営業時間内、
真夜中に通過する駅では乗降車できません。
ゆえに上り・下りでは停車駅が異なっており、
大阪からは上りのみ乗車が可能となっております。
大阪駅0:34→東京駅7:08
最終の飛行機、新幹線の終電はもちろん
夜行バスよりも遅く大阪を出発しても
東京駅には最速で到着できます。
夜寝て朝起きたらあっという間に目的地に到着できるのです!
値段
※大阪→東京の場合
乗車券8910円+特急券2960円+寝台券7700円(シングル)=19570円
寝台券をケチればもう少し安くできますが
これでも下から3番目の料金形態のスタンダードなお値段です。
決して安上がりではないのです。
飛行機よりも新幹線よりも高いです。
お値段は張りますが、電車で夜を明かせるというロマンを買えます。
そしてコロナ禍では個室で移動できて安心ですよね。
チケット購入方法
発売は1か月前の10時から
ネットで購入も可能ではあったのですが…
ネットでの購入では座席を指定できず、
私はどうしても2階で海が見える側のシングル*1&喫煙車両から離れている車両*2がよかった!
なのでみどりの窓口で購入しました。
要望を詳細にお伝えし、
窓口の方も丁寧にお調べいただきました。
コロナ禍ということで
直前まで状況を見定めていたので
乗車1週間前の購入でしたが
シングルはまだ空席は残っていました。
残念ながら進行方向右側2階席は全て売り切れていましたが…
(やはり人気なのですね)
大阪駅発のチケット購入時の注意点&あるあるとして
出発時刻が0:34なので乗車日時を間違えて購入しがちです。
この問題も窓口対応であればしっかりと確認してくださるので安心です。
乗車券も前日から入場可能な3日間対応で発券してくださりました。
初心者は窓口購入が確実ですね。
サンライズ出雲になりました。
大阪→東京なので出雲であろうが瀬戸であろうが関係なしです。
goto対象?
goto開始当初から対象として含まれていた夜行列車ですが
サンライズはツアー等での購入でないと対象にならないようです。
そもそも今回、9月東京着になので対象外です。
レポート
初めての夜行列車でテンションが高めからの遅延による打撃をお楽しみください。
大阪駅ホーム
案内を見ても金沢方面しか書かれておらず初見殺しです。
時刻は0時過ぎ、人はまばらです。
0時過ぎて大阪駅にいるといけないことをしている気分になります。
(家に帰る終電に間に合っていないから)
ホームに売店はあるのですが
0時過ぎなので閉まっています。
待合室もあります。
サンライズを待つ方々が2~30人ほどお待ちでした。
綺麗なホームが続いていましたが
私が乗る1号車は薄暗いホームを通らねばなりません。
サンダーバードでは利用することはない立ち入り禁止エリアですが
今回は合法に立ち入ることができます。
年季入りすぎな足元の案内
見える景色は薄暗いし薄汚れているし
裏は資材置き場です。
なんだかいけないことをしているみたいでわくわくします。
サンライズが来ない
0:30頃から張り切って
薄暗い所で待機していましたが
定刻の0:34を過ぎても来ない…
10分経っても来ない…
駅の案内は一切なし…
おかしいなと思い調べてみると
倒木により90分以上の遅れ/(^^)\
どおりで5分前になっても待合室の方々が全然動かないわけだ。
私も戻ります。
待合室で2時間過ごす
待合室に戻っても自動音声案内は「0:34発サンライズ号は~」みたいなことをずっと続けています。
もう20分ほど過ぎましたけども。
そんな歪んだ時空の中を過ごしていると
駅員さんがやってきました。
大阪駅には2:30頃の到着となりますとのこと、
非常用電源も開放してくれました。
ご迷惑をお掛けし本当に申し訳ございませんと
お茶とおにぎりを超低姿勢で全員にお配りしていました。
※駅のセブンイレブンで調達したのかな?
ずっと0:34発のまま時空が歪んでいた自動音声案内でしたが
この頃にやっと駅員さんによる生の音声案内が始まりました。
「遅れております、サンダーバ…(言い直した)サンライズ…」
そうだよね、このホームいつもはサンダーバード用だもんね、名前も似ているもんね、深夜1時だもんね。
この後ようやく時空が歪んだ自動音声案内も遅延用に修正されました。
2:30頃まで待ちぼうけです。
営業時間が終了した駅を一時的に中抜けすることももちろんかないません。
終電がとっくに終わった大阪駅ホームをぼんやり眺めるしかありません。
ツイッターで検索していると
遅延したサンライズは場合によっては運転打ち切りになることもあるらしく
「サンライズ瀬戸際」と呼ばれているらしい。誰がうまいこと言えと。
2:45頃、大阪駅到着!
結局2時間10分ほど遅れて
待ち焦がれたサンライズが到着しました。
奥の明かりが待ち焦がれていたサンライズ
眠すぎるので適当な写真です。
シングル車内レポ
2階の席になります。
天井が高く、大きな窓とベットがあります。
ベッドの長さは大の大人が十分寝ころべるスペース、横幅も十分です。
かちかちの枕と幅の狭い布団が1枚と寝間着があります。
机があってコップがあって
鏡があってコンセントが1つあります。
鍵があり、外側からも暗証番号で施錠できます。
しっかりしたスリッパもついています。
ベット以外の立てるスペースは人1人がぎりぎりといった感じです。
ゴミ袋も設置されていてありがたいです。
荷物を置くスペースはベッド横にひっそりと
横幅は機内持ち込み可のスーツケースがぎりぎりです。
立幅はこちらにプラス手荷物が1つほどです。
スーツケースを広げる際はベッドを使うしかありません。
でも十分なスペースです。
だってこれ列車の中ですからね。
ベッドから寝ころぶと車窓を眺めます。
検札が来るまで待とうかと思いましたが
既に時刻は3時過ぎ、
寝間着に着替えて消灯して
すぐに寝てしまいました。
(結局検札は来ませんでした。気づかなかっただけかもしれませんが。)
車内での案内は深夜なのでアナウンスはありません。
明日一体何時に起きればいいのかわからないまま就寝です。
寝れる?
3時過ぎだもの、即寝です。
強いて言うならば
車両の端の部屋だったので
誰かが通る時はドアの音がうるさかったですが
3時過ぎだもの、即寝です(2回目)
揺れも気にはなりますが
3時過ぎだもの、即寝です(3回目)
窓を開けたまま寝ようかと思いましたが
駅を通過する時に眩しくてカーテンを閉めてしまいました。
朝6時過ぎ、案内
車掌さんのアナウンスの声で起きました。
音量が大きくないためスピーカーに耳を近づけて辛うじて聞こえます。
要約
・2時間45分遅延しているよ
・浜松で新幹線に無料で振替できるよ
・その場合、車掌までお申し出ください(?)
・このまま乗車していると東京駅は11:30頃着だよ
・6時を過ぎたから寝台料金の払い戻しはないよ
夜行列車にわくわくしていた筆者でも
さすがにあと6時間近くも拘束される覚悟はありません。
新幹線振替決定です。
でも「車掌までお申し出ください」ということは車内で何か貰わないといけないの?
浜松に何時に着くのかはわからないけど、それまでに車掌さんに会えるの?
今どこだろうと確認してみると
まだ豊橋にも着いていなかった…
でも浜松まではそれほど時間は残されていなさそうです。
急いで支度を始めます。
部屋を出るときに向かいの部屋の方とばったりお会いし
今の案内の意味わかりました?と話しかけられました。
やはりよくわからなかったですよね。
情報が少ないなあ。
洗面台
私の乗っていた1号車には
トイレ2台と洗面台2台がありました。
トイレは埋まっていましたが
洗面台は誰も使っておらず
私は待たずしてすぐ利用できました。
ハンドソープも備えられていて
ちょっとした棚もあったので便利でした。
コンセントもあります。
カーテンを閉められるので恥ずかしくありません。
車内の案内図
何番の座席を予約すれば2階になるのか、どちら側になるのか
参考になれば幸いです。
20番以降が2階の部屋になります。
車両によってはシャワーブースがあります。
利用には車内で販売しているシャワーカードを購入しなければならないのですが
すぐに売り切れ、大阪からの乗車だと特に厳しいものだと聞いております。
見に行く気力も余裕もなく、確認はできませんでした。
自室に戻ってくると
先ほど言葉を交わした方が車掌さんとちょうどお話されているところでした。
浜松での新幹線の乗り継ぎは切符を見せるだけでよいとのこと。
「お申し出ください」は一体なんだったんだ…
浜松駅7時過ぎ着
本当はこの時間には東京駅に着いているはずでしたが
なぜ私は
既に明るい浜松駅でサンライズを撮影しているのだろう
乗客のほとんどがこの駅で降りている模様でした。
新幹線乗り継ぎ
乗り換え口で振替切符を頂きました。
この後すぐ浜松駅発の新幹線に乗り換えてもいいですが
7:30発の新幹線に乗れば特急券を払い戻しできると浜松駅の係員さんから案内を受けました。
2960円だけですが、特に急いでもいなかったので払い戻しを受けるべく、遅い新幹線に乗ることとしました。
お陰でうなぎパイと安倍川餅をお土産に購入できました。ラッキー
さあ新幹線に乗ります。
なんで私は浜松で新幹線を撮影できているのであろうか、
今頃東京駅に着いていたはずなのに
という疑問はなかったことにしましょう。
自由席ですが余裕で座れました。
サンライズとすれ違う
なぜ私は今新幹線にいるのだろうかと思いつつ
車窓をぼんやり眺めていると
見覚えのある列車が。
浜松発車時と隣の掛川発車後に2回すれ違いました。
東京まで頑張ってね。
定刻であれば真夜中で見えないはずの富士山もばっちり見えました(白目)
東京駅9:20頃着
定刻から2時間以上遅れて
ようやく東京駅に着きました…
高いお金を払ってこの時間の到着であれば
最初から飛行機や新幹線でよかったな…
それに何より全然サンライズに乗った感じがない…
東京駅の払い戻しカウンターは
サンライズからやってきた同志で混みあっていました。
駅員さんが全国どこでも1年以内であれば払い戻し可能ですよ~と案内していたので
東京駅では払い戻しせずに通過しました。
(特に証明書等も配っていませんでした)
特急券払い戻し
目的地の都内某駅に10時前に到着し
ですが、遅延対象の確認に時間がかかりますと言われました。
そりゃそうだ、まだこのサンライズ、到着していないんだもの(笑)
結局何時着だったのか、そもそも東京駅までたどり着いたのかも現時点で調べてもいないですが…。
ということで後日大阪の駅で改めることに。
確認に5~10分ほどかかりましたが無事に返金を受けられました。
カード払いでしたが現金で返してくれました。
感想
サンライズに乗った感がない件。
高いお金を払って結局新幹線・飛行機よりも遅い到着でしたが
これも列車旅の醍醐味。
定刻通りに運行していれば
寝て起きたら目的地という便利さはもちろん
非日常感が楽しすぎる交通手段だと思います!
***
goto適用列車旅はツアー予約で!